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マーケティングを仕事にする。

こんにちは。松本朋子です。

以前マーケターになるには、ということでブログを書きましたが

反響が大きいので、少し書き足したいと思います。

 

私自身、マーケティングの仕事が長くなりました。

実は私、自分はマーケターだ、という言い方が

結構気に入っています。

(著者、コンサルタントと言ってもいいのですが)

 

 「マーケティング?難しそう・・・」

 「マーケティングはいらない」

 「マーケティングは悪だ」

 

マーケティングは、日本語に訳すことが難しく、

それゆえ、様々な感想をもたれます。

悪者扱いされることも多いように感じます。

 

煽って買わせる。

ステルスマーケティングなど。

買わなくても良いものを無理やり買わせる、という

イメージでしょうか?

 

しかしながら、本当のところマーケティングとは、

経営の3要素”ヒト・モノ・カネ”のモノのすべてです。

ここでいうモノにはサービスも含まれます

 

”何を売るのか、誰に売るのか、どこでどのように売るのか”

そのすべてです。(多くの場合、何を売るのか決まっていて

「誰」がぼんやりしている→自分の周りのヒトを見て想像で考え、間違う)

ですから、個人起業家はすべてマーケターといえます。

 

大きな企業では、マーケティングという名前がついていない

場合も多いですが、開発、企画、販売促進、広告等の部署が

マーケティング部門と言うことができ、とても人気がある部署ですね。

 

マーケターとういことで

忘れられない場面があります。

もう20年くらい前です。

私は、「レディース・マーケティングカンファランス」に

出席しました。その名の通り、女性マーケターばかりが集まる場です。

 

当時マンダムのマーケティング責任者でいらっしゃった桃田氏が、

世話役をされていました。

ゲストスピーカーの話を聞いたり、

意見交換をしたり、とプログラムが進み、

最期に質疑応答の時間があったのです。

 

その時、某お菓子メーカーの開発担当女性が、

「私、○○というお菓子が好きではないのです。どうしたら良いですか?」

 と、質問をされました。

 

そうすると、いつもは穏やかな桃田氏が、

怒りを見せられ

「今すぐ配置転換してもらいなさい。

他にこの仕事をしたい人はたくさんいる!」

とおっしゃったのです。

 

私はマーケティングが好きです。

私は、研究会や、ご相談などでお付き合いができた

商品・サービスが常に好きになります。

とは言っても熱い心と冷静な頭が大事。

ご相談者が、担当者ゆえに見えなくなっていることを

整理整頓して解きほぐし、

選択肢がいくつかあることを提示したりすることが

自分の役目だと考えています。

 

マーケターになるには、マーケティングを仕事にするには、

というテーマで書きたかったのは、

起業家、社長は自分が思うか思わないかにかかわらず

皆、マーケターだとういうこと。

 

そして、組織の中で運良く、マーケティングの部署に

配属された方は、ぜひ、

自社商品を愛して、勉強をしていただきたいということです。

(そしてマーケターらしいマーケターになってください)

 

それから、経営にはビジョンやミッションがあるはずで、

マーケティングは、それを実現するためのものだということ。

もしマーケティングが悪に見えたとすれば、

それはマーケティングの責任ではなく、

ビジョンなき経営のはずです。

 

さらに私が今注目しているのは、パーパスということばです。

ビジョンがありながら棚上げし、目先の利益追求のみに邁進しがちなビジネスマンに

パーパス(存在意義)からの行動を促すもの。

 

この世界をどうしたいのか?

より良い未来を創るために、自分は何ができるのか?

マーケティングの仕事は非常に面白く、かつ重要です。

 

*2018年「インサイト研究会」会員募集中。東京、大阪、夜間で通いやすいです。

*関連記事:2017年07月20日 - モデレーターになるには