2つの暗黙知~インサイト研究会で取り組んでいること。

こんにちは。松本です。

 

久しぶりの更新です。

女性向け雑貨ブランドの立ち上げに関わらせていただいたり、

色々なことがあり・・・今に至ります。

 

ずっと、書きたいことがありました。

それは、”暗黙知”についてです。

暗黙知とは、哲学者マイケル・ポランニーによって定義されたことばで、

「ヒトは言葉で説明できる以上のことを知っている」というものです。

 

隠れたインサイトの発見は、言葉だけでは説明できないことを、何とかして引っ張り出すところがあり、この暗黙知と関係が深いのです。

 

ナレッジマネージメントとして、「暗黙知を形式知(知数字や言葉)に」との話を聞いたことがある人もいらっしゃるかもしれません。

たとえば、パン職人がパンを作る一連の技を形式知化してパン焼き機を造るとか・・・。これ、今日ひとつめの暗黙知。

 

今、インサイト研究会で取り組んでいるのが、上の画像、あるテーマでWEB上の写真を集めて整理し直すということ。整理し直して言葉化。う~ん、でもこれは、暗黙知の形式知化とは言えないんですね。

このことは石井淳蔵先生がおっしゃっている、知の暗黙の次元に迫ろうとし、

対象に棲み込むこと。2つめの暗黙知です。

 

何らかのテーマをもって未来を創ろうとするとき、私たちは、しばしば「あっ、これだ!」と視界が急に広がるような経験をします。

クセになるインサイト体験(笑)

2つめの暗黙知は、創造の知へとつながっています。

そして個人的な知。(もちろん、チームでそうだそうだ、となることはあります)

 

ひとつめの暗黙知は、職人技<ひとり>から公<皆>に。

これに対して2つめの暗黙知は、ひとり<対象者>からひとり<創造主体>に。

 

創造主体がマーケターであるとき、彼は対象者に棲み込むことによって得たインサイトで確信を深め、情熱を持ってテーマを具現化することになるのです。