グロービス「インサイトとブランディング」の授業にて

こんにちは。松本です。

 

”週末MBA”で有名な、グロービス経営大学院大学「インサイトとブランディング」の授業(川上慎市郎先生)で、7月にゲスト講師として講演させていただきました。

そして先日、最終日の発表。講評、総評にも行って参りました。

 

つまりこの講座は、2ヶ月間のコースということ。

メンバーは皆社会人の方で、ハードな仕事をこなしながら休日に勉強をされているのです。

 

理論を学んだ後4チームにわかれて、それぞれ協議して興味あるテーマを取り上げ、分析、現場での観察、デプスインタビュー等で、インサイトを深堀り。

先日27日(日)は、レポート(パワーポイント)にまとめての発表でした。

 

4つのチームの取り上げたテーマとは、

 1.パンケーキの「Eggs'n Things 」

 2.カルディ・コーヒーファーム

 3.明星焼きそば「一平ちゃん」

 4.人狼ゲーム

 

なぜ売れているのか(インサイト)?今後の脅威や弱みは?ロングセラーになるためのブランディングは?

 

それぞれに興味深かったです!

どのチームもプレンゼンテーションも凝っていました。

 

どのチームがどう、ということは、差し控えさせていただきますが、

「???」な場面も多々あり、

なぜ路頭に迷う?と言う場面が起きるのか、という点もまた考えさせられました。

 

もちろん、インサイトについて初めて学んだという方もいらっしゃったはずです。この手法でまだ数をこなしていない、ということはあります。

ただ何より思わされたのは、情報が少ないとヘンな方向に行きがちということ。

期間は平等だったのに、なぜ情報が少なすぎたと感じるチームがあったのでしょうか。

 

経験の幅なんですよねー。

チームなので、各人が多種多様な経験をしていると良いのです。

その経験を相対化すること。

留学経験や、旅行経験、映画鑑賞経験や、読書経験・・・

「留学してたとき、パンケーキについて、アメリカ人の友人はこんなこと言ってたよ」

「カルディとコストコ、うちの母は○○△△買ってくるよ」

「自分も弟も一平ちゃんが好き!どうしてかというと○○」

「ゲームは一般的に○○でハマるけど、人狼ゲームは△△らしいね。特集記事読んだよ」

 

その経験が特殊すぎないか、数名いれば相対化できるはずです。

そして経験値が少ないならば、インサイト実査前に補うべきです。

現場(店頭)情報、本、雑誌。家族や友人に聞くもよし。(ネットは注意が必要←編集されていない情報が多く、信憑性に欠けるものもある)

 

ちなみに、パンケーキについて、私はアメリカで実感したことがあります。パンケーキは、アメリカ人にとってはママの味。基本的におふくろの味なんだということ。

日本人にはどうかというと、やっぱり土曜日の朝食やランチにお母さんがホットケーキを焼いてくれた、という人が結構いるのではないでしょうか。

卵、牛乳、砂糖にバターが香り立つ甘い香りは、多くの人にとって幸福な記憶です。すみません、これだけ言いたくなってしまいました。

 

ここまで、迷いの話の配分が多くなりましたが、全体としてはレベルが高く、本当に興味深い発表でした。

今後のビジネスに、この学びが多いに活かされることでしょう!!

丁寧な観察とデプス・インタビュー、今後も面倒くさがらずに是非!!

濃密な時間を共有させていただき感謝です。

 

*こちらもお勧め

 川上慎市郎著「プラットフォーム・ブランディング」

(ソフトバンククリエイティブ刊)(共著:山口義宏)