2015年春夏ファッショントレンドと生活者心理

こんにちは。松本です。

 

昨年のブログで、生活者心理をしめすキーワードとして「ファンタジー」を取り上げました。

今日はその後について、まとめておきたいと思います。

 

今年の春夏ファッショントレンドとしては、(様々な言い方がされていますが)キーワードとしては「70年代」「ボタニカル」「スポーツミックス」等が挙げられます。

時代の流れとして、カジュアル化は逆戻りしようがなく、これについて、「エフォートレスシック」といった言い方もされています。肩肘張らないシックです。

 

ファンタジーについて投稿した際にも書いたのですが、現代化、都市化した状況のなかで電子機器に囲まれ、土にふれることなく過ごす私たちは、その代替を何等かの形で求めます。昨年は「ファンタジー」からテーマが”宇宙”へと発展し、”宇宙”にインスパイアされたような洋服が出ていました。

 

今年の傾向としては、より自然に土臭さを表しているようです。70年代のヒッピー文化を継承した「トライバル(民族趣味)」。また「ボタニカル」。ボタニカルとは植物の図案のことです。

 

ご承知のように、これらが準備されるのは半年、1年前。少し世界規模での不安感が薄いだ印象です。ヨーロッパ危機の鎮静化、アメリカの好景気の影響だと考えられます。今準備すると、ISILの影で暗さが出るかもしれません。

 

もちろん、プロが考えて作った”新しいファッション”のどの部分に生活者が乗っていくのか、どの部分が受けるのか、しっかりと見ていくことが大事です。

 

明日の「ポートランド報告会」で、半歩先のトレンドというお話をさせていただきます。ここでは、昨年末から話題にしてるHIPについてもお伝えする予定です。

(↓下の写真は、ポートランド、エースホテル)

 

コンクリートに囲まれていれば、木や草が恋しくなります。

四角いビルばかり見ていると、不揃いな民家を好ましく感じます。

ポリエステルの生地ばかりに触れていると、麻や風合いの良いコットンに惹かれます。

 

カテゴリーによる違い、業種による違いも、もちろんありますし、このような生活者心理をどのような形で汲んでいくのかは、それぞれにアイデアのいるところです。