ゲームかストーリーか?!~マーケティング視点で~

 

松本朋子です。

今日は、”ゲームかストーリーか?!
ということについて書きたいと思います。

「問いを発しているときには、たとえ話が効く」
少し前に、この言葉が降りてきました(笑)
ちょっと禅問答のようなのですが、
以下のようなことです。

問いを発しているとは、
買い物でいうと、たとえば

「肌荒れに効く(医薬品の)クリーム」を
探している、等
自分から、積極的に何かを求めている場合です。
薬局、ドラッグストアで、店員さんに

相談するかもしれませんし、
まずはグーグル検索してみるかもしれません。

ストーリーが効果を発します。
店頭であれば、物語、漫画などで語るリーフレット。
ネット検索から入るなら、ホームぺ-ジにストーリー。
開発秘話もよし、
使った人の体験談もよし。

では、問いを発していないとは?
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むしろこちらが、普通の態度なのです。

「あなたは会議室にいる、立ち止まった大衆を

相手にしているのではない。
あなたはいわばパレードのように歩き去る大衆を

相手にしているのだ・・・」
(ブルース・バートン)
これは、1920年代のアメリカで活躍した
広告マンのことばです。
極端に言えば、ヒトは、自分のことにしか
興味がないのです。

現在もまったく変わりません。
インターネット上でも同様です。
ただし決定的に違うのは、
1920年当時は、広告がヒトを強烈に惹きつけたこと、
現在は、広告は嫌がられたり、跳ばされたりすること。

そんな中、登場してきたのが、
ゲームベースド・マーケティング(=ゲーミフィケーション)です。
興味を持っていない人に興味を持ってもらい
「ちょっと参加してみようかな」と
思ってもらう・・・つまりゲームにすることによって
コミットしてもらうのです。

スマートフォンの普及も多いに関係しています。
”すばやいレスポンス”が可能になり、
お客さま(見込み客)に楽しんでもらえるような趣向を
凝らすことができるようになりました。

ゲームかストーリーか、
マーケティングで使う場合、
ヒトが問いを発しているか否かが
分岐点です。

*参考:
『12人の漁師たちを優秀なマーケタ―にする方法』
ジョー・ヴィタリー著・林田レジり浩文訳
フォレスト出版刊